菅沼栄の世界の商工会ビジネス

一般財団法人「国際農業開発アカデミー」は自然と人間の共生を目指し、医農同源を願う若者に農業生産技術の伝授及び農業経営事業としての教育を授けることにより、国内外の若き世代が農業という人類の最も基本的な産業を通して国際社会の発展に寄与し、もって発展途上国の食糧問題解決に資することを目的とする。



設立趣旨

世界には未だ先進国の支援を必要とする開発途上国が多数存在し、貧困の撲滅や急激に増加する人口を養う食料の増産が切迫した問題となっている。これら開発途上国においては食糧生産の科学的知識やノウハウを有する農業技術者の層が極めて薄く、現場において実務レベルで指導にあたる農業技術者の育成が急務である。

またわが国においても農林産業の衰退には目を覆うものがあり、食料自給率の向上さらには農業の六次産業化や農村地域創生の担い手である青年の教育が重要な課題となっている。

一方、ニューヨークの国連本部は2015年9月に、SDGs (Sustainable Development Goals:誰も置き去りにしない、持続可能な開発目標)を採択した。


世界には、地球温暖化や核兵器、あるいは難民問題や女性差別など多くの難問が山積している。これらは総べて人間が作り出したものであり、その解決には人の叡智をもって取り組まなければならない。国際農業開発アカデミー(以下「本アカデミー」)で学び世界へ雄飛する青年の使命は、持続可能な開発目標に向かってこれらの問題を解決することにある。

本アカデミーは、沙漠農業の開拓者・遠山正瑛博士(鳥取大学名誉教授)を偉大なる師として仰ぎたい。遠山正瑛博士は、熱き多くのボランティアの協力を得て中国内蒙古クブチ沙漠に300万本のポプラの木を植林し、野菜や果物の栽培を成功させて、沙漠が食糧生産の適地であることを実証した。博士は97歳の生涯を閉じるまで(2004年没)「生命の尊厳」を根本理念として未開農業の開拓に奮闘された。

本アカデミーの設立母体であるグリーンハットインターナショナル(以下「GHI」)

は、遠山正瑛博士の理念と実践を継承し、沙漠緑化さらに沙漠の生産緑地化及び森林保全や農地の作物栽培に関する事業等を通して、「世界の食糧危機と環境破壊から生命を護る」ことを目指して活動を続けている。

本アカデミーは遠山正瑛博士の理念を受け継ぎ、つぎの《建学の精神》を掲げて開学するものである。

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