放射線治療は、病変部位と正常組織にあたる放射線の量を適切にコントロールし、同時に副作用を低減することを目指して発展してきました。陽子線治療は陽子線の特徴である、病変部で止まるという優れた性質を利用することで病変部位に限局した放射線治療が可能となり、病変の制御率向上と副作用の低減の両立が期待される理想的な放射線治療です。
◆重粒子線治療の二つの特徴
からだの深いところにある”がん”のみを集中的に照射からだの深いところにある”がん”のみを集中的にたたいて、その手前や奥など周りの正常な細胞を傷つけにくいため、副作用が少なくなります。
今までの放射線治療では治りにくい”がん”にも効く
重粒子線は、X線や陽子線などによる放射線治療と比べて、がんを殺傷する能力が強いため、今までの放射線治療が効きにくかった肉腫など難治性のがんにも効きます。