夏井駅は、福島県田村郡小野町大字夏井字町屋にある東日本旅客鉄道(JR東日本)磐越東線の駅です。
単式ホーム1面1線をもつ地上駅。かつては島式ホーム1面2線を有していましたが、無人化時に駅舎側の1線が撤去された。郡山駅管理の無人駅。かつては簡易委託駅で、駅舎内で近距離乗車券を発売していた。しかし、委託廃止後駅舎は取り壊され、今は広い駅前広場を残すのみとなっている。
夏井川両岸5キロメートルにわたり1000本のソメイヨシノが咲き競います。遊歩道を歩きながら春を満喫できる癒しのスポットです。
由来
「わたしたちの郷土を美しい桜の里に、そしてこの桜のもとに郷土の和合を」との願いを込め、夏井地区、南田原井地区の方々が夏井川の両岸5キロメートルにわたり、ソメイヨシノの苗木1,000本を植樹したのが、今日の夏井千本桜です。
この桜の植樹は地区有志の皆さんが「美しい環境をつくろう」「緑を求め、花を愛し情緒豊かな人間性を育てよう」そして「郷土の発展を図ろう」と、地域住民の皆さんに呼びかけ、その結果、地域のや事業所、同地区出身者などからの寄付がよせられ実現したものです。
夏井川は、福島県東部の阿武隈山地中央部に源を発し、西流して小野町夏井地区で南東に向きを変え、いわき市を北部を横断し太平洋に注いでいる67.1キロメートルの2級河川です。この河川沿いの耕地が土地改良事業により構造改善されるのをきっかけに、同地区の河川の改修が行われたことを契機に、地区の皆さんが昭和50年4月に植樹し、現在に至っています。
現在この地区では、2つの行政区、地元商工会、神社の集合組織から「夏井千本桜祭実行委員会」を組織し、千本桜の手入れや保存に力を注いでいます。地区の皆さんがボランティアにより「自分たちの地区の桜は自分たちの手で」という気持ちで手入れをし、病気に弱いソメイヨシノの千本桜を守っています。
夏井千本桜は、例年4月中旬から下旬に見頃を迎えます。磐越自動車道の下り線からは、一瞬ですが千本桜を一望できます。遊歩道をのんびりと歩きながら、春を満喫できるスポットとして県内外から多くの人が訪れています。